湯どうふの順正
しるす 訪れる 味わう 旬の味わい 京のこばなし 平成とうふ百珍 拝観・見学一覧 絵ハガキ マップ バックナンバー ホーム
-Hashirii Mochi- 清く
大津で150年、八幡で100年。「走井餅」は“はちまんさん”の門前名物
大津で150年、八幡で100年。「走井餅」は“はちまんさん”の門前名物

西陣と言えば、思い起こされるのはどちらでしょうか。応仁の乱で西軍の陣が置かれた地?それとも、きらびやかな高級絹織物 西陣織?

どちらも、京都の歴史や文化を知るうえで欠くことのできない重要なキーワード。応仁の乱後、焼け野原となった西陣に各地に離散していた織物職人がこの地に戻り、京を支える西陣織の技術を磨き上げました。

大宮商店街の「たんきり飴本舗」は、さらにその西陣の職人さんを支える“飴ちゃん”を作り続けるお店です。

「明治8年創業で、もう140年ほどになります。西陣の職人さんは、埃や糸くずをよう吸い込んでしまいますから、喉を大切にしはります。うちのたんきり飴は、生姜がよう効いた味わいですから、贔屓(ひいき)にしてもらっていました」。

そうお話しいただいたのは、店を切り盛りされている津田さん。店名になっているたんきり飴は、カラフルな飴とともに中央に並べられ、両脇はぼうろやおかきなどで囲まれた昭和の風情を感じるお菓子屋さんです。店先には色とりどりの季節菓子も揃えられています。

「目移りするでしょう?黄金色のべっこう飴や、様々な味わいの飴も揃えていますが、もちろん人気は、たんきり飴です。生姜の風味と刺激をしっかりと活かした『辛め』も用意しています。お好みの方をどうぞ」。

くせのないやわらかな水飴の甘さに、キリリとしょうがが引き締める口当たり。鼻に抜ける爽やかな香りの後、じわりじわりと喉を熱くしてくれます。しょうが飴は数有れど、たんきり飴本舗のものは、香料は全く使用せず、すり下ろした天然の土生姜がたっぷり。嫌みのない爽やかな香りと、トゲのない刺激とまるい自然な味わいは、他のしょうが飴と一線を画します。冬になると何袋も買い込んでいく方もいらっしゃるとか。

喉の調子がいまいちな時や風邪のひき始めに、たんきり飴本舗の「たんきり飴」を思い出してください。北海道から九州まで、日本中からの注文にお応えしていらっしゃいます。ただ、このじんじんと“効いてる実感”が感じられる味わいを経験したら、他の飴ちゃんに戻れないかもしれませんが…。

歴代天皇に献上し続けた菓匠「川端道喜」

お店の中央にどさりと積まれている「たんきり飴」。生姜の刺激を活かした“辛め”タイプも。

Information
たんきり飴本舗
京都市上京区大宮寺之内角
TEL:075(441)4429
 

走井餅老舗 十一代次期当主 井口 香苗さん

走井餅老舗 十一代次期当主 井口 香苗さん


ページの先頭へ

ページの先頭へ