湯どうふの順正
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-SHAKUHACHI- 奏でる
叡山電車でバレンタインのご縁だめし
奏者の思いに寄り添い表現を担える尺八を作る

展望列車「きらら」は、メイプルレッドとメイプルオレンジの2色。大きな車窓から移り変わる沿線の景色を満喫できると人気です。

 京の奥座敷として知られる貴船や鞍馬、そして比叡山西麓の八瀬と鴨川右岸をひとつなぎにする叡山電車。秋は紅葉のトンネルを車内から愛でる観光客で賑わい、冬は静謐(せいひつ)という言葉の似合う、もうひとつの美しい京都を楽しむことができます。

 「沿線には名所・旧跡が多くあります。空気がひときわ澄む冬の時期は、神秘的と感じられる場所が多いですね」と話すのは、叡山電鉄鉄道部の泉水晃さんです。冬の朝ともなれば、長くて2両の電車が凛とした雰囲気をまとい、雪や霜でうっすらと白化粧を施した木々の中を走り抜けます。

 「足を伸ばして冬の洛北へとお考えの方には、鞍馬駅周辺がおすすめです。鞍馬寺はもちろん、近くには温泉や牡丹鍋を食べられる店もあり、周辺は冬の里山の魅力をまとめて堪能できる場所なんです。手前味噌ですが、鞍馬駅舎も必見ですよ。今も昭和4年の開業当時の面影を残す、まるでお寺のような外観で心が洗われる空間ですから」。

 叡山電車には、沿線と電車の魅力だけでなく、“気持ちが温まる”話題も。それは、冬の洛北旅の魅力を語ってくださる泉水さんも口を割らないハートのつり革の存在です。恋愛成就のご利益があると噂される淡いピンク色は、叡山電車の全22車両の1028あるつり革中の、たった1つだけ。もちろん、どの車両に取り付けられているのかは一切告知されていません。毎日、異なる車両に付け替えられているため、泉水さんをはじめ車掌さんたちも、その在処を存じ上げない様子です。

 狙いすまして乗ることは難しいですが、実際に恋が実った人がいるという話もあるだけに、バレンタインデーに向けて、ますます注目度が高まる叡山電車のハートのつり革。

 平安時代、和泉式部が歌を詠んで願をかけると、冷えた夫婦仲が戻ったと伝わる沿線の貴船神社の話のように、ご縁だめしに叡山電車で冬の洛北へ繰り出せば、ハートのつり革の御利益がつかめるかもしれません。

 

叡山電鉄株式会社 鉄道部 営業課長 泉水晃さん

叡山電鉄株式会社 鉄道部 営業課長 泉水晃さん

「洛北の自然に包まれた叡山電車の沿線には、由緒あるお寺や神社がたくさんあります。特に冬場は、凜と空気が澄み渡っており、風情もまた格別です。ぜひ、足を運んでみてください」。

貴船神社で、8月10日(ハートの日)に祈祷をされたというハート型のつり革。SNSなどで評判になっています。

貴船神社で、8月10日(ハートの日)に祈祷をされたというハート型のつり革。SNSなどで評判になっています。


写真秋にはもみじのトンネル、冬には一面の雪景色も楽しめます。

Information
叡山電車 鉄道部営業課
京都市左京区田中上柳町25-3
TEL:075(702)8111

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