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五山送り火伝承譚
八月十六日の夜、夜空に浮かびあがる送り火。その昔は現在に残る五山より他に「い」、「一」、「竹の先に鈴」、「蛇」、「長刀」なども存在し火が灯されていたと言われます。山に描かれた文字や画の背景には諸説あり確かな歴史は定かではありませんが、各山に残る送り火にまつわるお話を、ひとつずつご紹介します。
■大文字送り火(東山如意ケ嶽)

平安時代の初期、弘法大師が始めたという説あり。かつて如意ヶ嶽の麓にあったお寺が失火した際、阿弥陀佛が山上に飛翔し光明を放ったという話から端を発した儀式を、大師が大の字にしたのだそうな。
【点火予定時刻:午後八時】
大文字送り火(東山如意ケ嶽)
■松ヶ崎妙・法送り火(「妙」万灯篭山/「法」大黒天山)

鎌倉時代後期、松ヶ崎の村民が天台宗から日蓮宗に改宗。その教化を行った日蓮上人の孫弟子日像が「妙」を、江戸時代に入り日良が「法」を描いたのだそう。涌泉寺の寺伝による説です。
【点火予定時刻:午後八時十分】
松ヶ崎妙・法送り火(「妙」万灯篭山/「法」大黒天山)
■舟形万燈籠送り火(妙見山)

山麓の西方寺の開祖、慈覚大師円仁が唐からの帰路に暴風雨にあった際、南無阿弥陀仏と船板に書き、海中に投じればたちまち雨風が静まったということにちなんで、舟形の万燈籠送り火が始まったと言います。
【点火予定時刻:午後八時十五分】
舟形万燈籠送り火(妙見山)
■左大文字送り火(大北山)

「大文字、北山村の西山に火を以て大の字を燃す。伝えるところ、これまた弘法の筆画なり、左大文字、京の町より北山をのぞんで左にあるところなり」と、左大文字も弘法大師の関わりが歴史に刻まれています。
【点火予定時刻:午後八時十五分】
左大文字送り火(大北山)
■鳥居形松明送り火(曼荼羅山)

嵯峨の曼荼羅山は、伏見の稲荷大社から見える山であることから、お稲荷さんのお灯明として焚かれたという説があります。こちらは、松明をそのまま突き立てるので他山とは違い少しオレンジがかった色合いが特長。
【点火予定時刻:午後八時二十分】
鳥居形松明送り火(曼荼羅山)

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