春の味覚をたっぷりと風流に味わう、山吹豆腐。

 春の南禅寺界隈といえば、それはもぉ桜一色! ふだんは洋モノのアクション映画を観るのが、休日の何よりの楽しみになっている私も、この季節ばかりは「春の眺めは値千金たぁ小せぇ小せぇ」と歌舞伎の石川五右衛門が見得を切る、南禅寺の近くへお花見。しだれ桜のいいスポットがあるんですが、これだけはナイショです。そんなお花見の風情を、家庭のお豆腐料理に持ち込んだ逸品。ぜひ、おためしください。
  黄川田 茂

南禅寺順正
調理部
黄川田 茂

山吹豆腐

材料(4人分)
豆腐・・・・・・・・・2パック
卵黄・・・・・・・・・4個
ターメリック・・・・・・・・・少々
おろしつくね芋・・・・・・・・・40g
片栗粉・・・・・・・・・少々
平湯葉・・・・・・・・・1枚(15cm×15cm)
味付け鰻・・・・・・・・・1本    
塩・・・・・・・・・少々
金時人参・・・・・・・・・100g
百合根・・・・・・・・・一ケ
筍・・・・・・・・・200g
空豆・・・・・・・・・12粒
菜の花・・・・・・・・・4本(約20g)
キクラゲ・・・・・・・・・50g
美味餡(マスタード餡)
(だし汁・・・・・・・・・360cc)
(うす口しょうゆ・・・・・・・・・36cc)
(味醂・・・・・・・・・30cc)

山吹豆腐


(1)豆腐は一時間ほど押しをかけて水を切り、裏ごしします。

(2)1の豆腐に卵黄、ターメリック、おろしつくね芋、片栗粉、塩を加え、よく混ぜ合わせます。

(3)金時人参、キクラゲは細切りし湯がく。百合根、筍、菜の花、空豆も湯がいておきます。

(4)2に3をほどよく混ぜ合わせます。

(5)
平湯葉を15cm位の正方形に切りそろえておく。

(6)
5に味付け鰻を4cm角に切り、平湯葉を広げ中に置き、4をこんもり盛ります。

(7)
6を器に入れ、蒸し器にて中火で15分蒸し上げます。

(8)
美味餡(マスタード餡)は、だし汁(360cc)、うす口しょうゆ(36cc)、味醂(30cc)を合わせ、沸騰したら水溶き片栗粉を引き、とろみを付けた掛け汁を作ります。この時、溶きマスタードを少々入れます。

(9)
7が蒸し上がったら8を程よくそそぎます。

(10)
9に細切り葱、または春野菜をのせます。


コツ 蒸す時は、決して 強火にしないで下さい。

  山吹豆腐
 
いり豆腐どんぶり


南禅寺順正
京都市左京区南禅寺草川町60
TEL 075(761)2311