私の趣味は海釣りです。若狭小浜の海に出かけ黒鯛(チヌ)を釣り上げる豪快さはたまりません。黒鯛では最高クラスの50センチの大物を釣り上げたこともあります。夏になって食欲が落ちたり、体力が落ちている方も多いと思います。そんな皆様に、海好き魚好きの私がぜひおすすめしたいのが「土用とうふ」です。土用の丑の日に鰻を食べれば夏バテに効くと、平賀源内が宣伝したことから江戸・東京の味と思われがちですが、実は、夏の鰻の滋養に目を付けたのは関西の方がずっと古いんですよ。「石麻呂に我れ物申す夏痩せによしといふものぞ鰻捕り食せ」という大伴家持の和歌が、『万葉集』に収められているそうです。ふんわり脂ののった鰻を、さっぱりとした豆腐と一緒にお召し上がりください。  
順正清水寺店 調理部
中島 靖史さん

材料(四人前)
うなぎの蒲焼き(市販のもの)・・・・・・・・・・・・・・・・適量
木綿豆腐・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1丁
うなぎのタレ
(蒲焼きについている場合はそれを使用する)・・・約50cc
だし汁・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・400cc
水とき片栗粉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・少々

作り方
(1)豆腐は人数分に切ったうなぎの大きさに合わせて切っておきます。

(2)うなぎは、タレ・酒・だし汁を煮立てた中でサッと煮ます。

(3)豆腐の上にうなぎをのせ、蒸し器で10分間蒸します。

(4)かけ汁として残しておいた煮汁を水とき片栗粉でとろみをつけます。

(5)蒸し上がったら、うなぎを器に入れ、かけ汁をかけ、天盛に山葵をのせてでき上がり。
 


蒸し器が無ければ電子レンジで温めてください。

順正清水寺店
京都市東山清水二丁目清水寺門前
TEL 075(541)7111