南禅寺順正客室係の村瀬優美子です。
先日仕事仲間とUSJで楽しい1日を過ごしました。なかでもスパイダーマン・ザ・ライドでは、悪党とスパイダーマンの激しいバトルの爆風や水しぶきを浴びワクワクドキドキのニューヨークの街を体験しました。
 しかし私もプロ、お客さんが詰め掛けるUSJのスタッフ達はどんな接客しているのか気になりました。ところがどうでしょう、どんな場面でも笑顔を絶やしません。「忙しくなると怖い顔になるよ」と、先輩から注意されることもしばしばの私には大変勉強になりました。
 ところで今回は『上段の間・雪松図襖』をご紹介します。南禅寺店はシーボルトの弟子新宮凉庭が創建した医学校跡で、国の文化財に登録されています。上段の間は今で言うその応接間、京都御所や多くの寺院に数多くの障壁画を遺した江戸後期の売れっ子画家『原在中』筆の『雪松図』が遺されています。この度、創画会の秋野亜衣画伯に修復を依頼し見事に甦りました。南禅寺店にお越しの折は、この名品を是非ご鑑賞ください。
 
上段の間客室係 村瀬優美子

 
南禅寺順正
上段の間『雪松図』
原在中、天保8年(1837)没
京都の人、原派の初祖で山水花鳥画を得意とし
漢画大和絵の両様で描き精緻で華麗な画風。