夏は暑く冬は底冷えする京都では、昔から寒暖の差を「情緒」として愉しむ生活の知恵が発達してきた地。例えば真夏の打ち水や軒先の簾、冬の寒さのさなか室内でほっこりしながらいただく味わい豊かな京料理はその代表でしょう。初春の候、旬の食材で慶びの心を繊細に表す京料理。順正では、おせち料理にちなんだ縁起ものの食材を盛り込んだ「祝い八寸」をご用意しています。”長寿“を願う海老、”健康でまめまめしく“を意味する黒豆、また”家族の繁栄“を込めた数の子など。もちろんすべての献立に、古来から伝えられる京料理の豊かな冬の食材を使い、皆様のお越しをお待ちしています。京都の冬の風情とともに、この時節ならではの雅な新春の京料理をご堪能ください。


縁起ものの車海老・このこがけの数の子・黒豆のほか、サーモンといかのタズナ寿司やカニのかぶら巻など、旬の味覚を華やかに盛った「祝い八寸」。  

はまぐりを叩いて魚介のすり身に練り込んだ「真丈蒸し」。かつお出汁にほんのり香るうす塩の磯の風味が絶妙。焼き湯葉やうぐいす菜が、彩りを添えます。  
 
まぐろ、さより、鯛、赤貝など産地直送の新鮮魚貝をお楽しみください。