粟田口店の調理長の北川栄次郎です。
私も年金が気になる年齢になり健康のためにと通勤は自転車。つい先日も愛車ママチャリ号で琵琶湖まで行ってきましたが、やはりこの歳、翌日店には迷惑を掛けました。中学生の頃は京都大会の棒高跳びで入賞した優秀なスポーツマンだったんですがねぇ・・・。
ところで『京の七口』ってご存知ですか?京都に至る街道筋の洛中への七つの入り口です。室町時代には関所が設けられ荷物の量に応じ通行税を徴収しており、足利義政の正室日野富子はこの徴収権で財を成したといわれています。七口の中でも最も重要な粟田口は、東海道筋にあり三条大橋へは1kmの地点です。
粟田口店はその三条通から岡崎公園に向い北1〇〇mのところですので、是非一度お立寄りください。
今回の豆腐百珍は、秋の晩酌にピッタリの一品、お客様にもよくお出しする『からし豆腐のべっ甲あんかけ』です。 一度おためしください。
粟田口順正 調理長
北川栄次郎さん(60)
絹ごし豆腐・・・・・・・・・・・一丁
からし・・・・・・・・・・・・・・・適量
片栗粉・・・・・・・・・・・・・・適量
針柚子・・・・・・・・・・・・・・適量
〜あん汁〜
出汁・・・・・・・・・・600cc
淡口醤油・・・・・・・50cc
濃口醤油・・・・・・・50cc
味醂・・・・・・・・・・100cc
(1)
豆腐は三等分に切る。
(2)
豆腐をアルミホイルにのせてオーブントースターで焼く。
(3)
少し焦げ目がついたら取りだし、からしを上面に薄く塗る。
(4)
再びオーブントースターに入れ、香がたつようひと炙りする。
(5)
あん汁をなべにとりあたため、水溶き片栗粉であんをひく。
(6)
オーブントースターの豆腐を器に移しあんを掛け、薬味として針に切った柚子をのせ出来あがり。
水気の多い豆腐の場合、ふきんで包んで軽く押し置き水を切ります。(電子レンジにかけても簡単に水切りできます)
豆腐に粉をはたき、油を引いたフライパンで両面を焼くと一味違った風味に仕上ります(この場合は必ず水切りを)。チューブ入りのからしを使う場合は、お湯でゆるめると塗り易くなります。
薬味としては、柚子がなければおろし生姜、刻んだあさつきをお使いになってもよいでしょう。
粟田口順正
京都市左京区粟田口三条下ル TEL 075(761)6161